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中・東欧IT人材カンファレンス2022年12月4日~10日 開催レポートをお届け!

みなさん、こんにちは!グロサイです🦏
突然ですが、「中・東欧」と聞いてピン!と来ましたか?
 
本日は、経済産業省からの受託で開催した、『中・東欧IT人材カンファレンス』についてレポートします。


1. 中・東欧IT人材カンファレンスとは


その名前の通り、『中・東欧エリアで開催されたIT人材に関するカンファレンス』なのですが、より詳しく概要を説明いたします。
 
今回のカンファレンスは、マイナビが経済産業省の受託により、2022年12月6日~9日にかけてポーランドとルーマニアの2か国で開催しました。
その目的は、「日本企業と中・東欧エリアのIT人材、現地IT企業との架橋になる」こと。
 
日本からは厳選なる審査で選定された10社と開催地で合流した4社の計14社が参加し、ポーランドとルーマニアで、現地企業や学生とネットワーキングを実施しました。
 

ー 日本における「IT人材」

本題に入る前に、日本における「IT人材」の現状を豆知識として見てみましょう。この数年、『IT化』や『AIの活用』などが、ビジネスの場面ではもちろん、教育やエンタメなどさまざまな分野でも叫ばれるようになりました。それを支えているのが「IT人材」、つまり、システムやアプリケーション、プログラミングなどの知識を備えた、いわゆるエンジニアと呼ばれる人たちです。

この「IT人材」ですが、日本では2030年には45万人(高位シナリオだと79万人)不足すると言われており、人材不足が大きな課題になっています。


(※出展:経済産業省「IT人材需給に関する調査」)


国内のIT人材の母数を増やす努力をすることはもちろん不可欠ですが、優秀な外国人人材に出会い、活用していくこともその解決法のひとつです。実際、すでに7万人を超える海外IT人材がすでに日本で活躍しているという調査もあります。※出展:厚生労働省「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和年3年10月)
 
そこで開催されたのが、『中・東欧IT人材カンファレンス』です。

ー注目される中・東欧エリアとは?


冒頭にもありましたが、「中・東欧」とは、なかなか聞きなれないエリアかもしれません。解説すると、“Central and Eastern Europe”総称してCEEと呼ばれ、(所説ありますが)ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアの6か国を含む地域を指します。
IT分野では注目度が高く、韓国、アメリカなども積極的に出資するなど、世界各地から注目が集まっているエリアとなっています。
 

ーなぜ注目?中・東欧エリアとIT人材

中・東欧エリア(CEE)について理解したところで、当該エリアでの「IT人材」のお話しです。CEEが注目される理由、それは「IT人材」の層の厚さに起因しています。
 
「冷戦」という歴史的背景から、ソフトウェアや暗号化の技術開発が進んだ過去があり、現在はそれらを発展させることで、フィンテックやサイバーセキュリティ、データ解析の分野で高い技術力を発揮しています。また、外国語と理数系センスの高さからも、CEEの人材に対して諸外国がアプローチをしている状況となっています。
 
そのなかでも、今回カンファレンスが開催された2か国の特徴を簡単にまとめてみます。
 
▼ポーランド
中・東欧エリアのEU加盟国において最大人口(約3800万人)を擁し、出生率も高いことから今後もIT人材の供給が見込まれています。プログラミングコンテスト(「HackerRank」)では世界3位の実績もあり、そのうえ英語力も高いという特徴があります。
 
▼ルーマニア
ヨーロッパにおけるITオフショア拠点としての役割を担い、中・東欧エリアにおいては唯一のラテン系国家です。ポーランドに次ぐ人口規模(約1900万人)を誇ります。 

2. 当日の様子をレポート!


それでは、気になるカンファレンスの中身をレポートします。

ー12月6日/ポーランド・日本・テックフォーラム

ポーランド日本情報工科大学で開かれた本フォーラム。
午前中はポーランド企業と日本からの参加企業のネットワーキングが実施され、午後からは現地学生に向けた日本企業によるプレゼンテーション、パネルディスカッション、コーディングコンテストが行われました。午前中のB2Bミーティングでは、各社かなり活発にお話しが弾んだようで、次の商談のお約束をしている様子もありました。午後からの学生を交えてのプログラムでは、学生たちから日本企業への質問タイムがあり、『残業時間』『飲み会』など、日本で働くことも視野に入れたような質問が出る場面もありました。




▼参加企業の声
「上場している大手ITベンダーからスタートアップまで、幅広い企業と面談させて頂いた結果、現地の企業 diversity がよく理解できました」
「現地学生との交流をする時間はとても貴重で、かつ会社に興味を持ってくれた人材と出会えたことがよかったです」

ー12月8日/ルーマニア・日本・テックフォーラム

ルーマニアに移動し、ルーマニアン・アメリカン大学にて開催。
ポーランド同様、午前中はルーマニア企業と日本企業のネットワーキングが、午後から現地学生を招いてのプログラムが実施されました。ルーマニアはラテン系の国ということもあり、ポーランドとはまた違った雰囲気でプログラムが進行されました。学生からは日本語で質問が出る場面もあり、日本語への取組みを垣間見ることができました。



▼参加企業の声
「同業企業と話すことができ、ルーマニアのマーケットについて理解できました」
「ルーマニアのIT人材のレベルを知れましたし、日本語への取り組み度合いも理解できました」

3. 運営スタッフまとめ


今回、初めての取組みとなった中・東欧IT人材カンファレンス。
マイナビのワルシャワ駐在員がメインとなり、日本にいる運営事務局メンバーと時差や連携方法に試行錯誤しながら開催することができました。
 
「現地の学生からインターンシップの申込みがありました」
「現地企業と密に連絡とっていて、これから具体的な協業話ができそうです」
「参加企業同士の横の繋がりができたことが嬉しいです」
 
などの後日談をいただき、1週間という短い期間ではありましたが、ポーランドとルーマニアで多くの繋がりが生まれたことが、運営スタッフとしては非常に嬉しかったです。
 
参加された企業の皆さまのお話しを聞いていると、グローバル人材の必要性を感じ、世界中を飛び回っていらっしゃるそうで、、、
 
『日本の未来について、もっと深く考えていきたい、HRカンパニーとして、もっと多様性の時代に合ったサービスができるんじゃないか…』そんなことを考えながら、帰国の途につきました。
 
「IT人材」とそれを求める企業の架橋になれるよう、また、次回の開催ができるよう、今回のカンファレンスを通して見えた世界を忘れないようにしたいと感じました。
 
それでは本日はここまでです。
次回の記事もお楽しみください。
それでは今週もお疲れサイでした!🦏

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