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日本人留学生の就活軸?~海外に留学しながら就活している学生について解説~

皆さん、こんにちは!グロサイです🦏

 今回は日本人留学生の(日本企業への)就職活動についてご紹介したいと思います。


1.留学生の種類(留学形態)について

 日本人留学生は留学形態により大きく2つに分けることができます。正規留学と、短期留学(+交換留学)があり、これら以外にもワーキングホリデーや帰国子女といった様々な形で海外での経験がある学生が最近増えています。上記2つについて具体的には以下にて説明します。

■正規留学:海外大学に入学し、
      そのまま海外大学を卒業する予定の留学のこと。
■交換留学:1ヶ月未満から約1年間、在学中の大学とは別に、
      大学の提携した海外の大学に留学すること。 

 例)日本の○○大学に入学し、カナダの△△大学に交換留学生で
   1年間留学し日本に帰国。日本の○○大学の卒業予定のこと。
■短期留学:エージェントなどを使って私費で、
      主に語学勉強を目的で海外に留学すること。

 本記事では主に正規留学生についてご紹介したいと思います。

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2.日本人留学生は国内学生とはどう違う?

 それでは日本人留学生は国内の学生とは何がどう違うのでしょうか?人の優秀さや考え方はもちろん一概にいえず正解はないものですが、傾向としてみられる特徴について毎年6月に海外留学生が約3,000名来場する「Global Career EXPO Summer(旧:マイナビ国際派就職EXPO)」の来場者アンケートをもとに、ご紹介したいと思います。(※「Global Career EXPO」はバイリンガル人材のためのイベントであり、国籍による入参加限はありません。)


 1) 留学生の企業選びのポイント~やりたいことができる仕事が1位に~

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 日本人留学生の企業選びのポイントで国内学生と最も違う部分は、「企業の安定性より自分のやりたい仕事ができるのか」となります。もちろん国内学生も自分のやりたい仕事を2位に選んでいますが、以下のそれぞれのTOP5位を見ると、全体的に重視しているものが違うことが分かります。国内学生は安定性や給与、福利厚生などを重視していますが、留学生は自分の能力を活かせ、やりたいことができる、遣り甲斐のある仕事を重視しています。

<日本人留学生の企業選びのポイント>
①自分のやりたい仕事(職種)ができる会社(49.6%)
②海外で活躍できそうな会社(31.8%)
③自分の能力・専門を生かせる会社(28.7)
④働きがいのある会社(23%)
⑤社風の良い会社(17%)
<国内学生の企業選びのポイント>
①安定している会社(39.6%)
②自分のやりたい仕事(職種)ができる会社(35.7%)
③給与の良い会社(19.0%)
④これから伸びそうな会社(13.0%)
⑤勤務制度、住宅など福利厚生の良い会社(12.8%)


 2) 留学生の就職観~自分の夢のために働きたい~

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 上記で説明した「自分のやりたいことができる仕事」は就職観にもそのまま表れます。国内学生の1位は「楽しく働きたい」ことに対して、留学生の就職観の1位は「自分の夢のために働きたい」です。留学生は高い志をもって仕事をしたいと思っている学生が多く、国内学生と比べて、プライベートよりも仕事に比重を置く傾向にあることが見受けられます。

 3) 留学生はどんな留学生活をしているのか?

 それでは彼らはどんな留学生活を送っていて、上記のような就職観になるのでしょうか?一般的に言われているのはやはり厳しいカリキュラムのため、とにかく勉強や課題ばかりの生活を送っているいようです。私の周りでも留学を経験している友人が多数いるので、実際話を聞いてみると「授業をついていくことで必死だった。ただついていくだけじゃだめ。奨学金をとるためには良い成績をとらなきゃいけないから深夜まで図書館で勉強していた。」と、留学先での厳しさをよく言われます。母国語ではない言語でいい成績をとるために必死に勉強してきた力。それは国内の学生が、大学の受験勉強をしていたその時の必死さ、それ以上の努力を数年間やり続けてきたことでしょう。だからこそ彼らは自分の能力(専攻)を活かせられる仕事、やりたい仕事ができる会社を選んでいるのではないかなと、思いました。

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3.日本人留学生の就職活動のスケジュールについて

 海外大学に正規留学している学生の場合、学事日程が日本とは異なるため日本の「3月解禁」という決まったスケジュールに間に合わせることはほぼ不可能に近いです。学期が始まると勉強に追われるので就活との両立はもちろんできません。(よそ見をする時間もないので内定受諾後の辞退も少ないのだとか、、、)

▼海外大学の学事日程に関する記事はこちら▼

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 そのため留学生の就職活動は以下のように3つのパターンがあります。

① 海外現地で開催する就職イベントに参加する
② 夏休みや冬休みの一時帰国の時に単発的に就職活動をする
  (日本国内の就職イベントに参加)
③ オンラインでの応募で、就職活動をする

 留学先での就活情報は国内学生と比べて少ないため、そもそも就活時期を知らず4年生の夏に帰国して就活を始める、といったことも珍しくありません。マイナビもこれまで海外現地での学内就活講演を数多く実施しながら多くの学生から事情を聞いていますが、海外での情報不足はWEB化が進んでいるこの時代でもまだまだあるようです。
 そのため多くの学生は現地で開かれる有名な就職イベントに行って、その場で内定を獲得するという気持ちで、一発勝負のような就活をしているのが現状です。しかし、それも今年度は新型コロナウイルスの影響により、開催が厳しくなっています。また、学生は身の危険を感じ帰国もしているようです。今年度は留学生にとっていつもよりさらに厳しい年になりそうです。。

(▼昨日はこんな記事も拝見しました。日本人留学生(inアメリカ)のリアルなところがうかがえました💦▼)

4.最後に

 生活に慣れない外国へ留学し厳しい学業を乗り越えている留学生は、常に卒業や就職への不安を抱えていますが、今年度は新型コロナウイルスの影響で特に不安に思っていると思います。そんな学生のためマイナビはそれに少しでも力になりたく、オンラインでの就活講座や、オンラインで選考を受けることができるイベントなどを用意し、サポートしております。

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 自ら海外という新しい環境にチャレンジした行動力。授業やゼミで培ってきた発信力、コミュニケーション力。短期間ではなく1年以上の留学を経験しているなら、国内大学だけで勉強している学生との違いは明確に出てくるはずです。私はそれが留学生の特徴であり強みだと思います。その優秀さを感じ日本人留学生の採用を始めている企業も増えております。より多くの学生さんが海外で培ってきた貴重な体験で、今後の社会を担っていってほしいですね!

※参考※▼企業が日本人留学生を採用している理由はこちら▼

それでは今日はここまでです。
次回の記事もお楽しみください。
今週もお疲れサイでした!🦏

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