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留学生事情~海外大学の学事日程~

皆さん、こんにちは!グロサイです🦏

 国内の新卒採用が売り手市場の中、様々な理由から日本人の海外留学生をターゲットに採用活動を行っている・検討している企業があります。
 現在の日本の新卒採用は大学を3月に卒業して4月から新入社員として働くスケジュールとなっていますが、海外大学に留学している学生は大学の学事日程が日本の新卒採用スケジュールと合わないことが多いです。そのため、海外留学生の採用を検討していても、いつ彼らが入社できるのか不明な点があるかと思います。
 そこで本記事では、日本人の海外留学者が多く滞在している国別(上位5位)に学事日程をまとめたいと思います!(アメリカ/オーストラリア/カナダ/中国/韓国。※2020/2/5時点基準)

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参照:平成31年1月18日「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について/文部科学省

1.アメリカ(卒業時期:5月~6月)

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 アメリカの多くの大学では1年度を2学期に分け、9月~12月の秋学期/1月~5月の春学期としています。
 新学期(秋学期)が9月から始まり、12月上旬~下旬にかけて期末テストが行われます。期末テスト後は冬休みがあり、1月中旬ごろ(早い大学は上旬)から春学期が始まり、5月上旬~中旬ごろに期末テストがあり、1年度が終了します。
 卒業時期は5月~6月ですので、その年の9月や10月の秋入社、または翌年の4月入社が一般的です。参考までにいくつかの大学をまとめた学事日程一覧をご覧ください。

2.オーストラリア(卒業時期:12月)

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 オーストラリアは2学期制(2月・7月)がほとんどですが、一部の大学や専攻では3学期制を取り入れています。また、北半球と季節が反対ですので、長期休暇の時期も基本的に反対となります。
 新学期(1学期)は2月から始まり、6月上旬~中旬にかけて期末テストが行われます。6月下旬から冬休みに入り、7月下旬(遅い大学では8月上旬)から2学期がスタートし、11月上旬~中旬にかけて期末テストが行われます。
 卒業時期は12月ですので、翌年の4月入社が一般的です。参考までにシドニー大学、メルボルン大学などの学事日程をご覧ください。

3.カナダ(卒業時期:5月~6月)

カナダ

 カナダは多くの大学が2学期制で9月入学が一般的ですが、1月からスタートする学生もいます。(一部の大学では3学期制が取り入れてられています)
 9月から12月が秋学期で、12月上旬~下旬にかけて期末テストが行われます。そして、冬休みを挟んで1月上旬から春学期が始まります。4月~5月にかけて期末テストが行われ、1年が終了となります。
 卒業時期は5月~6月となり、その年の9月や10月の秋入社、または翌年の4月入社が可能です。参考に、トロント大学とMcGrill大学の学事日程をご覧ください。

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4.中国(卒業時期:6月)

中国

 中国では2学期制の大学がほとんどで、前期は9月上旬から12月下旬までです。10月には国慶節(建国記念日)などの連休があり、曜日の配列や旧暦の影響により毎年休暇時期が数日前後します。前期の期末テストは1月上旬から下旬にかけて行われ、2月には旧正月のお休みがあります。そして、2月下旬から後期が始まり、6月に期末テストが行われ1年が終了となります。
 卒業時期は6月となり、その年の9月や10月の秋入社、または翌年の4月入社が可能です。参考までに、北京語言大学と上海外国語大学の学事日程をご覧ください。

5.韓国(卒業時期:2月/8月)

韓国

 最後に、韓国の学事日程です。韓国でも2学期制が取り入れられており、新学期は3月から始まります。3月~6月が1学期目(春学期)で、期末テストが6月にあります。2学期目(秋学期)は9月~12月で、期末テストが12月となります。ちなみに、秋学期が始まってすぐに韓国のお盆・秋夕(チュソク)という休暇があります!
 韓国の卒業式は2月か8月に行われていますが2月の方がもっと多く、日本の大学卒業時期と一番近いので、その年の4月の春入社が一般的です。参考にソウル大学の学事日程をご覧ください。

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 以上、日本人留学者が多い上位5か国の学事日程をまとめましたが、厳密には大学ごとに学事日程は異なります。海外留学生を採用する際には、その方がいつ日本に帰国するのか、働き始めることができるのか、個別に確認を行うことをお勧めします!
 母国を離れ、慣れない環境のなか勉学に励んでいる海外留学生も採用ターゲットの選択肢に検討されてみてはいかがでしょうか?

それでは今日はここまでです!
次回の記事もお楽しみください。
皆さん、今週もお疲れサイでした!🦏