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現地開催イベントレポート ~海外の人材を日本企業が採用するためのヒント~ <イギリス編>

皆さん、こんにちは!グロサイです🦏

今回は、日本企業が海外現地の学生を採用するために開催したイベントを
日本で採用するためのポイントも踏まえてご紹介します。

1. 海外現地の学生を日本で採用するために

 1)なぜ外国人材採用をするのか

 今年1月に厚生労働省が発表した、【「外国人雇用状況」の届出状況】では、昨年10月の調査で、外国人労働者数は 1,460,463 人となっています。これは、前年同期比で 181,793 人(14.2%)増加し、過去最高を更新しました。

要因としては、
・日本における深刻な労働人口の減少 (とまらない生産年齢人口の減少)
・大学教育のグローバル化、外国人留学生の増加
・加速する企業・事業のグローバル化
が挙げられます。

また政府も上記要因を鑑み、海外からの採用を推進してきました。そのため、3年後、5年後を考えたとき、人材が枯渇しないよう、数・質共に充足を目指すために、海外に目を向ける必要があるのです。

 2)海外現地学生を採用するメリット・デメリット

<メリット>
・ネイティブの言語が必要な企業には、即戦力!
・自国の文化も身についているので、その国の文化を勘違いなく取り入れることができる
・求職者は大手や社名にとらわれず、事業を見て働いてくれる
<デメリット>
・求める日本語レベルが高いようであれば、研修が必要
・日本文化に慣れるまでに時間がかかる

 上記を見ていただくとわかる通り、事業によっては、大きなメリットがあります。そのために必要なことは、きちんとした教育・研修になりますが、これは日本人採用でも同様ですね!

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2.現地採用手法 ~イベントについて~

 1)イベントの概要

 開催したイベントは、1社単独のため個別のイベントとなります。企業は自社単独で採用イベントを開催しようと思うと、どのように学生を集めたらいいか、わからないですよね。そこで、マイナビでは、広報活動、初回スクリーニングを代行し、採用する企業は、現地で面接会を開催するのみ、という採用手法があります。もちろんマイナビが現地でのアテンドもしっかりと行います!

① 現地広報活動(マイナビによる現地広報)
② 1次選考(マイナビによる代理選考)
③ 2次選考会(現地にて、企業による面接)
④ 内定(企業によって現地かオンラインで)

 上記のようなスケジュールで進んでいきます。(今回ご紹介する企業様の事例です。現地面接で内定を出したい等、個社のニーズに合わせた採用方法を提供することができます。)

今回は、昨年6月にイギリスで行った選考会の様子をご紹介いたします。

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 2)イギリス採用イベントの詳細・結果

 上記項目の③2次選考(現地にて、企業様による面接)の詳細をご紹介します。

1次選考参加者48人のうち、24人が合格し、2次選考へ進みました。
2次選考は2日間で、集団説明会50分、個別面接20分を行いました。

<1ブロック・スロット>
9:00~ 説明会(50分)
10:00~面接(1人/20分)×6人

 上記のタイムスケジュールを2日間で6ブロック開催します。今回は、24人の学生がこの選考会に参加し、参加企業は、2人で参加いただきました。2日間で24人の面接は、想像以上に大変で、休憩を入れながら、1人1人の学生に向き合っていただきました。

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 イギリス学生の特徴として、真面目で、親日の学生が非常に多く、遅刻やドタキャンはほとんどいません。また、イギリスの大学は、日本語学科のレベルが高く、スピーキングだけでなく、ライティングができる学生もいます。

今回は、24人中内定が出た学生は、8人でした。

 2日間で8人の内定者が出る、これは日本の今の市場でもなかなか難しいことだと思います。大成功でよかったです!👏


3.海外で採用を行うにあたって、知っておいた方が良いこと

実際海外での採用活動はハードルが高いと思われがちです。

・費用が高そう
・海外から日本に来てくれるのか
・給与が安いと思われそう

等々、よくご質問もいただきます。
 そこで、実際に行ってみて気がついた、知っておいた方が良いことをご紹介したいと思います。

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 1)費用について

海外へ渡航しての採用は、高いとお考えの方も多いと思います。
確かに、安くはない金額です。
 しかし、新卒採用において、1名あたりの平均採用単価は、55万円前後※言われております。そこには、人事担当の人件費や交通費・出張費等は計算されていません。(※「マイナビ企業新卒採用予定調査(2018年卒~2020年卒)」より)

 今回採用された企業の事例では、渡航費/宿泊費×2名分を含めても、この採用単価より大きく離れておりません。世界に向けた広報活動や事前スクリーニングを任せられることも踏まえると、決して高くない金額ではないでしょうか。

 2)本当に日本に来てくれるのか

 これは、本当によく質問をいただきます。日本人採用市場が大手志向になっている影響だとは思いますが、海外在住学生は、少し考え方が違います。海外では、一括採用のスケジュールではないため、学生1人1人がこの先のステップをより真剣に、具体的に考えていきます。
 そのため、重要なのは、大手企業に入社することではなく、5年後、10年後も続く事業なのかどうか、また、自分のキャリアステップを描けるかどうかなのです。広報活動を行うにあたって、将来のビジョンや現状考えられるキャリアプランの開示が採用成功のポイントです。

 3)給与が安いと思われないか

 日本よりも物価が高い国での採用活動では、給与金額差が出てきます。今回イベントを行った企業も当初は、その部分がネックとなっていました。しかし、説明会の時にあることを伝えると、内定承諾率がグンと上がったのです!
それは・・・

“手残りの金額を開示してあげること”

 もらえる給与金額でいうと、物価の高い国には勝てません。しかし、物価が高い国は、税金や家賃も高いのです。また、日本のように家賃手当がある国は少ないので、実は手残り金額は大して変わらないことが多いのです。

 この企業は、1ヶ月で自分の手元に残る金額をイギリスの平均的な収入と入社後の給与で比較をして、学生に開示しました。すると、日本で働いた方が手残りがある結果となりました。

 このように、それぞれの国のスタンダードが、実はワールドスタンダードではないことはよくあります。その国の特色に合わせて、必要な情報を開示することによって海外での採用も、日本での就職も格段にハードルが下がります。

4.最後に

 マイナビは、お客様のニーズに合わせて、オリジナルの商品も作っています。それは、世界各国の就活生が国や文化にとらわれず、自由に採用活動をしてほしいという気持ちと、企業が必要な人材を採用するにあたって、幅広いソリューションを提供したい、という想いからです。将来的には、グローバル人材の採用がどんな企業様でも選択いただける世の中になるよう、私たちは、情報とノウハウを蓄積していきます!

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それでは今日はここまでです。
次回の記事もお楽しみください。
今週もお疲れサイでした!🦏

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