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外国人採用の基礎知識_日本語能力試験(JLPT)とは?

皆さん、こんにちは!グロサイです🦏

 事業展開のグローバル化や、社内活性化のためなど、理由は様々ですが、最近外国人採用に関するニュースが多いですね。コンビニやお店では、外国籍のアルバイトも多く見かけ、私達の生活では既に外国籍の方が共存しています。
 「特に考えたことはなかったけど、求人を募集したら外国籍からのエントリーがあった」といった理由で、外国人採用を検討しはじめる企業も多いようですが、外国人を採用する際知っておくべきポイントを知らず選考を進め、失敗するケースを少なからずあります。

 今回は、外国人採用に必要な基礎知識の中、最も基礎的な「日本語能力試験(JLPT)」について説明したいと思います!

1. 日本語能力試験(JLPT)とは?

 日本語が母語ではない人が受験する日本語検定試験のことで、Japanese Language Proficiency Testの頭文字を取って「JLPT」ともいわれています。試験は7月と12月の年2回世界各地で行われており、2018年には日本国内は47都道府県、海外は85国・地域、249都市で行われました。受験者数も2010年には60万人(2回合計)だったのが、2018年には100万人を超えるなど年々受験者が増えています。

1)それぞれのレベルについて

 日本語能力試験は5段階で分かれていて、N5が最も基礎的なレベルで、N1が最も高いレベルになります。
公式HPの定義をお借りすると以下の通りです。

N1:幅広い場面で使われる日本語を理解することができる
N2:日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、
  より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる
N3:日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる
N4:基本的な日本語を理解することができる
N5:基本的な日本語をある程度理解することができる
※具体的な説明は公式HPよりご参考ください!

 試験は、言語知識(語彙や文法など)、読解、聴解という三つの分野を受験し、180点満点の中、合格点数を超えたら合格となります。(N1:100点/N2:90点/N3:95点/N4:90点/N5:80点)しかし、それぞれの分野の最低ラインの基準点が設けられていて、合計点数が合格点を超えても、基準点を下回る場合、不合格になります。なので、JLPTは同じレベルの合格者でも、読み書きレベルや会話レベルは個人差が結構ありますが、基準点を設けることによって、ある程度幅を調整していると考えられます。
※各レベルの基準点など、詳しくは公式HPよりご確認ください!


2)サンプル問題で見るJLPT

 個人差はありますが、N4までは基本的にフリガナがないと読みが困難な場合が多く、N2からはビジネスレベルと言われています。とはいえ、上記の定義だけではしっくりこないんですか?そしたらサンプル問題でレベル感を見てください!
※全レベルのすべての問題例はこちら⇩

 読解のテキストを持ってきました!

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 いかがですか?グロサイも回りに見せたら、思ったよりレベル高い!という反応が多かったです!レベルによってテキストのボリュームも違いますが、使われる漢字やフリガナ有無も変わってきます。

2.採用に必要な日本語レベルは?~職種に合ったレベル設定~

 それでは採用に必要な日本語レベルはどのくらいでしょうか?最も大事なのは、「職種に合ったレベル設定」です!日本語が母語であるクライアントに対して日本語を使って仕事をする国内営業職などの場合、少なくともN2以上が望ましいと考えられます。一方で、社内コミュニケーションだけでも十分なエンジニア職・技術職などの場合、N3以下、もしくは英語能力のみでも大丈夫かもしれません!
 国内にいる外国人留学生の場合はJLPTの高いレベルを取得していなくても日本の大学を卒業するレベルを持っているため日本語でのコミュニケーション能力は十分に高い方ももちろんたくさんいます!(JLPTが年に2回しかないため取得タイミングを逃してしまったかもしれません。もしくは試験の形には慣れてないだけで、会話スキルは堪能な方もいるはずです!)何よりも資格の点数などにこだわらず、直接会って話してみることをオススメします!

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 ここまで外国人の日本語能力を測る資格、日本語能力試験(JLPT)についてご説明しましたが、皆さんいかがですか?私達も学生時代から英語を数年間学んできたけど、街で突然英語で声かけられたら緊張しますよね。よく考えてみたら世界共通語の英語でもない、こんなに漢字が複雑で難しい日本語を、勉強して日本に留学来ている外国人学生さんたちは本当にすごいと思いました。これからは多少日本語がたどたどしい方がいてもじっくりと話を聞きましょう!😉

それでは今日はここまでです!次回の記事もお楽しみください。
皆さん、今週もお疲れサイでした!🦏

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