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「日本就職Re-Start Program」、始まりました

皆さん、こんにちは!グロサイです🦏
今回は10月から開始した「日本就職Re-Start Program」を紹介します。その名の通り、このプログラムは10月という就職活動の後半戦において、改めて日本企業への就職を実現させたい外国人留学生に向けて提供するものです。本プログラムの詳細をお伝えする前に、いま外国人留学生が置かれている就職状況について説明します。

非常に厳しい外国人留学生の就職状況

まず以下の記事にある通り、8月末に外国人留学生を対象に就職活動の状況についてアンケートを実施しました。その結果、412名の方の回答が集まりました。

このアンケートの集計結果によると8月末時点での外国人留学生の内々定率は18.2%と同時期の国内学生の内々定率77.6%(これでも昨年同時期より低下しています)と比較すると、非常に低い内々定率です。

就職がうまくいかない幾つかの理由

多くの要因が考えられますが、一つはコロナ禍の影響下、外国人留学生を積極的に採用する企業が減ったことが挙げられます。これまで旺盛だったインバウンド需要に対応すべく積極的に外国人を採用していた企業、人手不足にも関わらず応募者が集まらないため外国人採用へシフトした企業の中には、コロナ禍を経て採用数、採用対象の見直しをはかっている企業が少なくありません。

また別の理由として外国人留学生がそもそも日本の就職活動のスケジュール感について余りよく知らないといった点も挙げられます。日本の新卒採用のスケジュールは採用広報解禁が3月、選考開始が6月とある程度決まっており、各社の採用活動はこのスケジュールを軸に決定されることが多い。この「スケジュール感」を知らないまま就職活動にのぞむ留学生は例年、一定数います。7月や8月といった企業の採用活動が落ち着きを見せる時期に就職活動を開始する留学生は当然、応募できる企業数が多くありません。日本の大学で学ぶ外国人留学生の多くは日本語を話す、活用できる方が多くいますが「敬語がうまく使えない」「聞かれた事に単調に返信して話が続かない」等、企業担当者とのやりとりに苦労し、結果就職活動がうまく行かないという方も見受けられます。

合計4回からなる連続型のオンライン講義で外国人留学生の就職活動を支援

既に採用活動を終えている企業が少なくない中、また採用枠数が減少傾向にある中で「内々定を獲得する」「就職先を決める」ことは大変です。そのため改めて厳しい現状を見つめた上で「強みの把握」「履歴書作成」「面接対策」「一般的なビジネスマナーの把握」といった就職活動に必要な一連の考え方、取り組みを連続型のオンライン講義で提供します。

このプログラムは合計4回から構成されており、対象者は4回全部参加できる方としています。また第2回以降は事前課題を設定しており「本気で就職したい学生」に対して「自分で考える」「自分で取り組む」を主体としたプログラムとしています。

【プログラム詳細】
全4回で完結するプログラムです。全講座、その分野に得意なキャリアサポーターが登壇します!

■第1回目:10月15日(木)14:00~/オンライン
現在の状況をしっかりと見つめよう

■第2回目:10月22日(木)14:00~/オンライン
履歴書でアピール!外国人留学生ならでは強みの把握しよう

■第3回目:10月29日(木)14:00~/オンライン
知っていないと損!?日本式のビジネスマナーをマスターしよう

■第4回目:11月5日(木)14:00~/オンライン
これで面接突破!事前準備や質問の意図を理解しよう

<参加特典>
全プログラムに参加した学生には、グローバル人材ビジネス実務検定3級を無料で受検できます。ビジネス基礎知識を可視化し、ご自身でさらなるブラッシュアップが可能となります!

10月15日に第1回を開催しました。約50分間のレクチャーで伝えられることは限られていますが、現在の厳しい就職活動の状況、このプログラムを通じて取り組んでほしいこと、今後の流れについて説明しました。(以下が当日の講演中の様子です)

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参加した学生が真剣に聞いている様子はオンラオン越しでも伝わわってきて(講演する側の妄想)ましたが、講義後のアンケートを見ても

・現在の就職活動の状況について知ることができ、危機感をさらに持つようになりました
就活の現状とか、就活のため必要な心構えとかを学べた
・日本語を喋るだけじゃなくて、コミニュケーション能力が重要と思えた
・今の状況を改めて認識して、気持ちを整理出来ました

と此方が伝えたい内容がしっかりと伝わっている印象を受けました。参加者は文系、理系を問わず、また有名大学の方が多くおり、日本語レベルが非常に高い方(皆さんN1程度の日本語力)でもまだまだ就職活動に苦戦している方が多いという現状を認識しました。(こうした人材に興味ある方は是非、気軽にお問い合わせください)

今後も困難な状況だからこそ、しっかりと「役立つ」情報提供を続けていきたいと思います。それでは今日はここまでです!
次回投稿もぜひお楽しみに!🦏